老いを育てる

母と過ごす時間と私のことと

バケツリスト

バケツリストとは

一生のうちにやってみたいことをまとめたもの

 

4月だったか、5月だったかは覚えてはいないけれど

ネットで素敵な動画を見た。

 

国は忘れたけれど、

70を過ぎるまでホテルの清掃などで懸命に

働いていた女性が

急に退職を余儀なくされた。

途方に暮れている姿を見た息子さんが

お母さんのバケツリストを作り

クラウドファンディングで資金を募り

1つずつ叶えているというものだった。

スカイダイビングをしたり、有名人にあったり・・・・

そのお母さんも息子さんも楽しそう

 

ふと、その動画を見ている時に

私は母の事を思い出した。

母はあれこれとやりたいことはやっている

旅行に語学勉強、映画鑑賞、音楽鑑賞

お友達と出かけたり、おしゃべりしたり

 

私はどこか母と出かけるのが面倒臭くて

姉との3人の旅行も、たいして話すこともなく

買い物も食事も「面倒くさい」がついてまわって

積極的にどこか一緒にというのはあまり・・

 

だがその動画を見た時に

2人で笑った写真撮りたいなとふいに思ったのです。

2人のバケツリストを作りたいな。。と。

 

私は末娘で、私が生まれた時は我が家は火の車

あまり一緒にという感覚がないまま

家族は離散し、ひとりが気楽と

成人になり・・・と。

 

だけれども、その動画で心が動かされ

「面倒くさい」の陰にある

自分の気持ちにもうちょっと正直になろうと思ったのです。

そう思えるようになったのは

ただシンプルに私も年を取り、少しは大人になったのだということだと思う。

何より母がもう83歳。。数年前に股関節の手術をしてから杖も登場している生活。

いつまで歩けることか。。と。

 

そこですぐに母にLINEをした。

「話したいことがあるから会いたい。」と

 

すぐさま日程は決まって、私はその日を楽しみしていた。

 

その日があと何日となった時

今度は母からLINEが届いた。

 

 

「体調がスゴく悪い。日程変えて欲しい」

 

この時は私はまだ母の体調がそこまでとは

思ってはいなかった。

 

バケツリストは・・・・。