はじまり
母と過ごす残された時間を
かけがえのないものにするために。
母が子どもを身ごもった時
そして産んでから
育児書を読んだり、
TVのお母さん番組見たり、
こんな子になって欲しいなと
思いながら、
私たちの将来を描いて
私たちがこの世界で
自分の足で生きて行けるように
育ててくれたのだと思うのです。
母は83歳になりました。
娘は53歳。
子育てをしたことのない娘ですが、
今度は、私や姉が
あーでもない、
こうでもない、
と、
時に介護書、
時に医学書、
時に●●にいいお料理の本などを片手に、
母が人生を最後の一滴まで生ききるために
願わくば、イタリアの旅行ガイドや、ミシュラン(笑)なども。。
母のこれからの時間を、
彼女らしく過ごしてもらうために、
介護という言葉ではなく
「老いを育てる」
そんな私らしい言葉で
過ごしていきたいなと思います。
幾度となく入院をしている母ですが、
その都度元気に復活をしています。
今回の入院はさてどうなることか。。
LINEを送る位なので
気持ちは元気な母ですが、
ひとつ降りた階段を
再び登るのは大変な年齢です。
そしてどこか少しだけぼんやりも始まりました。
これまで以上に近くに
彼女の人生に寄り添って行こうと思います。
(写真はおばあちゃんとおじいちゃんが眠る庵治のお寺にて。。)